”Aaron, feed YOUR sheep.”

    その後彼は色々なクランに試合を持ちかけましたが、どこにもあまり相手にされなかったようです。彼が今度どこそこと試合をするとメンバーに吹聴すると、私たちはその気になって相手のホームページを偵察したりスケジュールを調整したりしましたが(私などは北米西岸との時差表を壁に貼り、いつ何どき「PST何日の何時に試合だが出られるか」と聞かれても即答できるように準備していました)、しまいにはイソップの狼少年よろしく誰も本気にとらないようになりました。

    試合を断られ続けた原因には、リーグに入っていないクランと試合して勝っても得るところがないためと、もう一つ太平洋のこちら側のメンバー(一時3人いました)も参加できるよう土曜日の試合を求めたせいでもあったかと思います*1。練習試合的なゲームなら何回かありました。

    また彼は精力的に新人のリクルートに努めましたが、入ってくるのは何故かティーンエージャーばかり。私の後から入隊して半年以上続いた者はいなかったと思います。無論、対外試合のないクランには魅力がないからです。私は最初は控えめにのちには強く、メンバーのために面子を捨ててリーグへ戻ることをリーダーに要求しましたが無駄でした。

    クランのウェブサイトはQuakeclan.netというサイトがホストしていましたが、私が入った頃はXMIのページを管理する人がいなくなって、リーダーがメンバーのページだけを出入りのあるたびに書換えていました。サイトはプロに頼んでロハでデザインしてもらったもので、よくあるクランページに比べて洗練されていましたが、突然ホストのシステムがクラッシュして二度とサービスが再開されず、おまけにデータのバックアップも無くしていたので、私たちはリーグなしウェブサイトなし掲示板なしの迷い羊になってしまいました*2

*1:彼流の下品かつガキなアプローチも影響したと思う。

*2:そのうちリーダーまで無くすことになるとは。